田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
シイエは毎日がバタバタだった
朝二人を学校へやりそれからお店へ向かう
シイエの留守中ははるが義輝の面倒をみていた
初五郎がいない中シイエは稼ぎ頭なのだ
やがて子供らも夏休みに入り二人ではるの手伝いや勉強に励んでいた
8月7日、店先でシイエは新聞の一面を目にした
うちに帰ってはるとも話をした
「昨日広島に新型爆弾が落とされたらしかよ…おそろしか」
それを聞いてしまった初義がシイエにしがみつく
「ねぇおかあちゃん…長崎には落ちらんとやろ?」
今にも泣きそうな初義をシイエがなだめる
「はっちゃん大丈夫だよ長崎には落ちらんけんね、教会がたくさんあるやろ?神様が落とさんけんね」
そう言いながらその日空に浮かぶ赤い月を見てシイエはこれまでにない胸騒ぎを覚えていた
朝二人を学校へやりそれからお店へ向かう
シイエの留守中ははるが義輝の面倒をみていた
初五郎がいない中シイエは稼ぎ頭なのだ
やがて子供らも夏休みに入り二人ではるの手伝いや勉強に励んでいた
8月7日、店先でシイエは新聞の一面を目にした
うちに帰ってはるとも話をした
「昨日広島に新型爆弾が落とされたらしかよ…おそろしか」
それを聞いてしまった初義がシイエにしがみつく
「ねぇおかあちゃん…長崎には落ちらんとやろ?」
今にも泣きそうな初義をシイエがなだめる
「はっちゃん大丈夫だよ長崎には落ちらんけんね、教会がたくさんあるやろ?神様が落とさんけんね」
そう言いながらその日空に浮かぶ赤い月を見てシイエはこれまでにない胸騒ぎを覚えていた