田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
二人の元へ辿り着いたシイエは我が目を疑う
政雄も初義もひどいやけどを負っていた
政雄は立ち上がりパニックを起こしている
「かあちゃん、はっちゃんは、はっちゃん…はっちゃん死んだと?」
初義の怪我にシイエは絶句する
顔は原形をとどめず服は焼け残りがわずかに体に貼り付いており
なにより本を読んでいた状態で熱風を浴びたため四肢が胴体についたままの状態で固まってしまっていた
手足を伸ばそうにも完全に一体化しておりその手足を剥そうとすると激痛に襲われるためどうすることもできないのだ
政雄は叫び続けていた
「はっちゃん死んだ…かあちゃん!かあちゃん!」
「馬鹿な事ば言わんとよ!死ぬもんか」
「はっちゃん…」
シイエは初義の頬を叩いてみた
叩こうにも皮膚がボロボロ崩れていく
揺さぶると呼吸はしていた
「このままでは死んでしまう…」
シイエはやむを得ずはるを探すのを諦めダルマのように丸くなった初義を抱えてその場を離れた
政雄も初義もひどいやけどを負っていた
政雄は立ち上がりパニックを起こしている
「かあちゃん、はっちゃんは、はっちゃん…はっちゃん死んだと?」
初義の怪我にシイエは絶句する
顔は原形をとどめず服は焼け残りがわずかに体に貼り付いており
なにより本を読んでいた状態で熱風を浴びたため四肢が胴体についたままの状態で固まってしまっていた
手足を伸ばそうにも完全に一体化しておりその手足を剥そうとすると激痛に襲われるためどうすることもできないのだ
政雄は叫び続けていた
「はっちゃん死んだ…かあちゃん!かあちゃん!」
「馬鹿な事ば言わんとよ!死ぬもんか」
「はっちゃん…」
シイエは初義の頬を叩いてみた
叩こうにも皮膚がボロボロ崩れていく
揺さぶると呼吸はしていた
「このままでは死んでしまう…」
シイエはやむを得ずはるを探すのを諦めダルマのように丸くなった初義を抱えてその場を離れた