田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
太く丸々と太っていた義輝も日を負うごとに痩せていく

泣く事も少なくなり小さい体で辛うじて生きているという感じであった

政雄は火傷は負っているものの元気だった

初義は相変わらず寝たままの状態で死んでいるのかと思うほどだ

呼吸はしており時折指先が動いている

変わり果てた風景

苦しむ人々

息子達が味わっている苦痛

神様はなぜこんな惨いことをする…

この信者が多い長崎の地に…

シイエは生まれて初めて神を恨む

そしてそれ以来神を信じる事はなかった
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