哀しみの連鎖~カナシミノレンサ~
放課後になって決まった場所に集まった。
「みんないる~?」
私たちは確認して、近くのジャス〇に向かった。
「プリ撮りたいなぁ」
同じクラスの千佳が口を開いた。
「いいね! このメンバー久しぶりだし」
今日のメンバーの8割は賛成していた。
「え・・・私はいいや」
真冬が小さな声が言った。
「アタシも遠慮する」
那智も口を揃えていった。
「そっかぁ」
千佳が残念そうにいった。
「今日はゲーセン行く?」
「カラオケにしよっか?」
みんなが口々に言う。
確かにこのメンバーは久しぶり。
真冬とは、2週間ぶりくらい。
「ゲーセンはちょっと・・・」
真冬が申し訳なさそうな顔をして言った。
「アタシ、あんまり持ってきてないから」
那智も“ごめんね”と言いながら、真冬に寄り添った。
「じゃあ、カラオケなら平気だよね!」
「えぇ、大丈夫よ」
真冬は少し笑みを浮かべた。
那智も頷きながら、笑った。