哀しみの連鎖~カナシミノレンサ~
涙
「ハーイ、一曲目入れたの誰~」
マイクを順々にまわしていく。
「はいはい! 私でぇす」
~♪
長い時間が過ぎていた。
なんか久しぶり・・・。
きついかも。
この時間。
つまんないや。
「もっちぃ?」
「どうしたの?」
暗い顔をしていることに気がついた千佳は、肩を叩いた。
「えっ! あ」
私は、時計を見た。
後・・・・少し。
「ううん。なんでもないよ」
「そう?」
「あっあと20分だね!」
私はピースして、笑った。
「え~早いなぁ」
みんなが残念そうにいった。
そのとき、バラのバラライカの曲が流れた。
「あ、これ秋恋のヤツじゃん!」
「入れたの誰~」
「私です!!」
真冬だった。
真冬は左手にマイクを持った。
「それでは真冬歌います!」