ラストの1球
俺は中学のとき、
昴を越えられなかった。



バッティングは
いつも昴が上。



俺のピッチングだって
キャッチャーである昴の
リードに全て
頼っていた。



でもその昴は今、
俺の敵だ。



今こそ昴を越える
チャンスなんだ。



無意識のうちに
俺はまた白球を
強く握った。



そんなときだった。
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