夢の跡
眼が覚めたはずなのに・・・目の前に母がいた。


そして下から『ご飯できてるぞ!』と父の声

そして窓の外から聞こえてくる

ミーン ミーン ジィージィー
蝉の大合唱

前髪が寝汗で張り付き気持ち悪い

そして隣の布団には体調を崩した母


そういえば母は体が弱かった

下に下りてご飯を見ると私の分は冷凍食品
母には御粥と林檎を父が持っていく。



なんか奇妙な違和感が頭を掠める。
でもここは私の居場所で・・・


『ゆきねーちゃん』  トタトタと足音
『おじゃましまーす』   ガチャ 開く扉

姿を見せたのは・・祐君と鈴ちゃん

鈴ちゃんが〔私達が買い物行くって聞いてついて来た〕
っと耳打ちする。

傍にあるカレンダーを見ると  八月二十一日
その隣の時計は九時過ぎを指している。

今日は祐君の誕生日だということを思いだす。
プラス天王寺のスポーツショップに行くことも


父が顔をだす。
祐君が『おじちゃん!野球しよー』
っとまとわり付く。

祐君にひっぱられ嬉しそうに父は裏庭にいく。
父は野球が上手く息子とキャッチボールがしたかったらしい。
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