好きな気持ちが溢れて
アルバイト



昼時はとうに過ぎた夕方頃

備え付けの席から立ち上がったのを見て近くにいた女性店員が近づき相手が持っていたトレーの前に両手を差し出した

察してもらえたようですぐにそのトレーを預けると小さく頭を下げて荷物を手に店を後にする

気づいた他の店員が声を揃えて見送った


「ありがとうございました!」



これが俺、谷口幸弘のアルバイト先のファーストフード店で見る至って普通の光景だ
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