+S+
「さて、今からどうしよう。」
入学式まであと2時間はある。いくらなんでも早すぎたねー。と、いうわけで……
「探検行ってみよー♪」
実は小学生の頃からこの学園の探検をするのが夢だった。
だってここの庭って薔薇とかいっぱい咲いててまるで外国の絵本の世界みたいなんだもん♪
「やっぱりきれいだなぁ~」
私は渡り廊下のすぐ下から少し右にあるベンチに腰をおろして感動に浸ることに……できなかった。
「君、新入生の子?」
突然頭上から降ってきた声に驚き、顔をあげると渡り廊下の手すりに体を預け、にっこりと微笑むイケメン様がいらっしゃった!
「…あれ、どうかした?」
見とれすぎてぼーっとしていた私にもう一度問いかけるイケメン様。
「あっ、はい!新入生です!」
「そっか。登校早いね?」
「や、あの、もう入学が楽しみすぎて!」
イケメン様と会話していることに感動して涙が出そうな私。
「ははっ、そんなに楽しみだったんだ?」
「はい!そりゃもう!」
え、笑顔が眩しすぎて直視できません……!
「そっか。…でもね。」
イケメン様は薄く笑ってもう1度私を見つめた。
「新入生の子はこっちの別館まで来ちゃだめなんだよね。」
「え゛っ!?」
私はしょっぱなから校則を破ってしまったの!?
あたふたしていると、またイケメン様が笑い出した。
「すごい慌てっぷり。大丈夫だよ。誰にも言わなければ。僕も言わないし。」
イケメン様はキレイな長い人差し指を口に当てて悪戯に微笑んだ。
「僕達2人だけの秘密…ね?」
イケメン様はそれだけ言って校舎に入っていった。
私はしばらく動かなかった。動けなかった。
……イケメン様が残した甘い余韻に浸っていたから。
入学式まであと2時間はある。いくらなんでも早すぎたねー。と、いうわけで……
「探検行ってみよー♪」
実は小学生の頃からこの学園の探検をするのが夢だった。
だってここの庭って薔薇とかいっぱい咲いててまるで外国の絵本の世界みたいなんだもん♪
「やっぱりきれいだなぁ~」
私は渡り廊下のすぐ下から少し右にあるベンチに腰をおろして感動に浸ることに……できなかった。
「君、新入生の子?」
突然頭上から降ってきた声に驚き、顔をあげると渡り廊下の手すりに体を預け、にっこりと微笑むイケメン様がいらっしゃった!
「…あれ、どうかした?」
見とれすぎてぼーっとしていた私にもう一度問いかけるイケメン様。
「あっ、はい!新入生です!」
「そっか。登校早いね?」
「や、あの、もう入学が楽しみすぎて!」
イケメン様と会話していることに感動して涙が出そうな私。
「ははっ、そんなに楽しみだったんだ?」
「はい!そりゃもう!」
え、笑顔が眩しすぎて直視できません……!
「そっか。…でもね。」
イケメン様は薄く笑ってもう1度私を見つめた。
「新入生の子はこっちの別館まで来ちゃだめなんだよね。」
「え゛っ!?」
私はしょっぱなから校則を破ってしまったの!?
あたふたしていると、またイケメン様が笑い出した。
「すごい慌てっぷり。大丈夫だよ。誰にも言わなければ。僕も言わないし。」
イケメン様はキレイな長い人差し指を口に当てて悪戯に微笑んだ。
「僕達2人だけの秘密…ね?」
イケメン様はそれだけ言って校舎に入っていった。
私はしばらく動かなかった。動けなかった。
……イケメン様が残した甘い余韻に浸っていたから。