優しさに甘えて





「……うっ、…ん……」



涙が、出てしまった



「…結乃…どうして泣くの?」



もう、ぐちゃぐちゃ。



あたしは彼が好きなのかすらよく分からない


でも彼の腕の中は安心する


守られてるみたいで。

彼の腕の中だけは絶対だったから




一時期離れてたけどいつも一緒で


あたしの世界には、あたしには彼しかいなかったの




あたしの痛みにも寂しさにも

気付いてくれたのは彼だけだった




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