優しさに甘えて






扉を閉める瞬間に見た優夜は少し照れながら


「…ばーか」


って言ってたよね




外は思った以上に寒かったけど

心はポカポカ




家に着く前には朝日が昇ってきていて、あまりの美しさに涙が出そうだったんだ




この朝日をあたしは忘れない



『頑張ろ…』



傍で見守ってくれてる人がいると思うと何も怖くないの




あたしは帰りぎわに言ったことを思い出して少し恥ずかしくなってしまった




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