優しさに甘えて





「…………!」



ハッと目を覚ます

ベットから見る外は真っ暗であたしは彼の腕の中で一緒に眠っていた



「…結乃?」


彼がねむたそうに目を擦りながら腕の中にいるあたしを見る



「…怖い夢でも見た?」



彼の、ワンテンポ置いてからの喋り方が好き

安心するの



「お父さんが…亡くなった時の、…夢」



「…そっか」



それを聞いた彼は包み込むように抱き締めてくれた





── お父さんが亡くなる時に言ったこと、

それがあたしを苦しめる






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