逢いたい夜は、涙星に君を想うから。
「何か事情があるんだろ?琉生は無責任なヤツじゃない。それなりの覚悟があって俺にそう言ったんだろうなって思ったから、俺も真剣に考えたよ」
「翔さん……」
「あの子がここに住むなら、ここでの仕事を手伝ってもらってもいいと思ったんだ。声が出なくたって、手伝ってもらう仕事はたくさんあるしな」
そう言って翔さんは、優しく微笑む。
「琉生が好きになった子だから、間違いなくイイ子だろうし」
翔さんの大きな心、温かい優しさに俺は胸がいっぱいになる。
「俺に遠慮してここを出て行ったのかもしれないぞ?探して、迎えに行ってやったら?仕事、休みあげるからさ」