逢いたい夜は、涙星に君を想うから。
まずは、橘 琉生。
前作の「初恋Days」を読んでくださった方はご存知かもしれませんが、
前作では成の弟として登場していました。
両親が離婚し、父親に引き取られた琉生。
その後の生活を今回の物語で書かせていただきました。
琉生という名前は、
前作に登場した色羽、華、成の3人の名前を並べて“いろはなる”という言葉があったのですが、
その最後と最初の1文字を取って“るい”に決めました。
それから凜の名前。
先ほど、あとがきに橘くんと凜は夜明け前のふたり……と書いたのですが、
物語のラスト、7月7日の凜の誕生日。
ふたりが砂浜で手を繋ぎ、夜明け前の空が少しだけ明るくなり始めた“るり色の空”にちりばめられた星屑を見ているシーンがあります。
このシーンは絶対に書くと最初から決めていたので、
夜明け前の“るり色”の“る”が琉生。
じゃあ、琉生が恋をする女の子の名前は、“るり色”の“り”から始まる名前がいいなって思いました。
女の子の性格は、静かで、クール。だけど内なる強さと美しさを持つイメージの名前にしたい。
そこで“凜”という名前に決定しました。
物語の中でも、それぞれのイメージを書きましたが、
凜は、夜にしか見えない星。
琉生は、星を優しく見守る月。
太陽のように明るくて眩しい、陽太。
ひまわりのように華やかで美しい陽太の妹、陽葵。
そして、ファンメールで初めて明かしたくぼっちのフルネーム。
くぼっちこと、久保寺 暁。
暁(アカツキ)と書いて、アキっていう名前なんですが、“暁”の意味は夜明けとか明け方ってことなので、
夜の中にいる琉生たちを、明け方へと、明るいほうへ連れていってくれる存在になって欲しいと思いを込めて、この名前にしました。
くぼっちは、今後の作品で、北十字高校の先生となって登場します。
ペンションのオーナーには『逢いたい…キミに。』の翔が、大輔や愛空もお客として登場したりと、懐かしのメンバーも久々に書けて楽しかったです♪
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
白いゆき
☆2015.7.18 完結