逢いたい夜は、涙星に君を想うから。
――ガクンッ。
その強い衝撃が頭に走るとともに、あたしはハッと目を覚ました。
「……夢……っ」
頭が重く、鈍い痛みを感じる。もう何日もずっとだ。
あたしはお母さんの部屋の布団の中にいた。
かすかに残っていたお母さんの匂いはもう消えてしまったけど、
それでもお母さんの存在を感じたくて、ここから動きたくなかった。
浅い眠りの中、お母さんの夢を何度も見る。
暗闇の中、お母さんを探して歩き続けて。
だけど見つからない……そんな夢。