中編集

「!」

「こっち向いてよ?」



指へのキスに
瞬発的に振り向くと、
そのまま窓に
後頭部を押し付けられて
キスをされる。

指じゃなくて、唇に。

思わず抵抗しようとした私の腕は、
知らない間に彼に拘束されている。

何度もキスをされながら、
口紅がとれちゃう
と頭の隅で冷静に考えてみるけど、
顔が熱くて冷静になんかなれない。

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