中編集

「え、どんくらい付き合ってんの?」

「えっと~……ん?」

「覚えとけよ!」



ズバシっと容赦なく
秋吉の頭にチョップを
お見舞いする遠藤さんは、
秋吉のことを良く分かっているようで
何だか安心する。

まるで熟年夫婦のようなやりとりに、
自然に口角が上がる。



暫く秋吉いじりをしていたが、
それにも飽きたようで
田中と遠藤さんが静かになる。

二人は似ている。

何が似ているって、
秋吉の扱い方が。

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