中編集

二人して呆けたまま
秋吉を目線で追い掛けると、
遠藤さんを捕まえたのが分かる。

一言二言話した後、
秋吉の頭が遠藤さんに沈んで。



「わ、ぁ」



田中が感嘆の声を上げた。

俺も
うわっ
と声に出してしまった。

こんな街中で
外国人じゃないんだからっ
とこっちが恥ずかしくなってしまう。

本当にちょっとで、
本当に一瞬。

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