永久桜
ちなみに家も目と鼻の先で
母親同士は学生時代からの大親友。

お決まりの腐れ縁である。
そんな、ほのかに先程の夢のせいだろうか?

遂見とれてしまう、しゅん。

長い髪をなびかせ、再度僕に呼び掛け来た。

「しゅん君、しゅん君、もうしゅん君ったら~!」

僕は、我に返る

「んっ!なっ、何?」

すると彼女が、ベッドに身を乗り出し

「何?じゃないよ!さっきからず~~っと、呼んでるのに全然答えてくれないんだもん。もしかして、具合悪いの?」

何処か心配そうな顔で覗き込んで来た。

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