永久桜
「だって寒いの苦手だもん。あっ!そうだ。しゅん君、桜が咲いたら一緒に見に行かない?」
「えっ!」
「ほら、幼い頃に二人でよく見に行ったよね。あの大きな桜。ねっ!見に行こう。」
彼女は優しく微笑んでいた。
僕は必死に高鳴る鼓動を抑えていた。
それもそのはず、
朝に見た夢もそうだが、しゅんは幼い頃に交わした約束を今でも、ずっと胸に閉まって居たからだ。
僕は、一杯一杯になりながらも
「わっ、分かった。一緒に行こう。」
と答えた。
そんなやり取りをしながら、あっという間に数時間が過ぎ、
外はもう夕暮れ時計は17時を指していた。
「あっ、そろそろ帰らなくちゃ。」
彼女は、そう言いながら帰り支度を始める。
「ね~、しゅん君明日も来るね。何か欲しい物とかある。」
「ううん。無いよ。」
「そう、分かった。じゃ~また、明日ね。バイバイ。」
「うん、バイバイ。」
小さく手を振って見送った。
ふと我に返ると、ほのかの居ない病室は
凄く酷く淋しく哀しく思えた。
「えっ!」
「ほら、幼い頃に二人でよく見に行ったよね。あの大きな桜。ねっ!見に行こう。」
彼女は優しく微笑んでいた。
僕は必死に高鳴る鼓動を抑えていた。
それもそのはず、
朝に見た夢もそうだが、しゅんは幼い頃に交わした約束を今でも、ずっと胸に閉まって居たからだ。
僕は、一杯一杯になりながらも
「わっ、分かった。一緒に行こう。」
と答えた。
そんなやり取りをしながら、あっという間に数時間が過ぎ、
外はもう夕暮れ時計は17時を指していた。
「あっ、そろそろ帰らなくちゃ。」
彼女は、そう言いながら帰り支度を始める。
「ね~、しゅん君明日も来るね。何か欲しい物とかある。」
「ううん。無いよ。」
「そう、分かった。じゃ~また、明日ね。バイバイ。」
「うん、バイバイ。」
小さく手を振って見送った。
ふと我に返ると、ほのかの居ない病室は
凄く酷く淋しく哀しく思えた。