TENDRE POISON ~優しい毒~
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一旦神代のマンションに帰ってあたしは制服から私服に着替えた。
いつか乃亜姉とお揃いで買った白の総レースチュニック。
偶然にも神代が好きな色だ。
乃亜姉はこの服を着て大好きな人とデートをするんだ。って嬉しそうに言ってたっけ。
乃亜……、今日乃亜の夢が一つ叶うよ……
短いデニムパンツをはいて、首には茶色のファーティペット。足元は……
何にしようって悩んでると、
神代が帰ってきた。
「ただいま~」
神代はあたしを見ると、驚いたように目を開いた。
「な、何?変かな……」
「う、ううん。すっごく可愛い。似合ってるよ」
ちょっと俯いて顔を赤くしてる。
良かった。似合ってるって……そう言ってくれて。
乃亜……
好きな人に可愛いって言ってもらえるってこんなにも嬉しいんだね。
あたしはファーティペットを握り締めた。
「あれ?でも……その服どこかで……」
ふいに神代が顔をあげた。