TENDRE POISON ~優しい毒~
狭い室内に二人の息遣いだけが聞こえる。
先生に触れられたところが熱を持ったように熱い。
……それにしても。
あたしは神代のすぐ下でさっと手をあげた。
「はい!先生」
あたしが場違いな声を出したからかな。神代もそれとなく察したんだろう。
「はい、鬼頭さん。何でしょう?」とちょっと意地悪く笑うとおどけて言った。
「い!痛い!マジで痛いんですけど!」
「うん、ごめん。我慢して?」
神代は宥めるようにあたしのおでこにチュッとキスをした。
ちょっ!
我慢してって、できるかぁ!
てか、神代こんな顔してSかよ。
ってか痛―――――い!!!