TENDRE POISON ~優しい毒~
キス―――……
最初は何をされたのか分からなかった。
ただ、唇に柔らかい感触を感じて……
僕は慌てて顔を離した。
「ごめっ!」
「何で謝るのよ。したのはあたしだし」
鬼頭はしれっとして言う。
何だか僕よりずっと冷静に見えた。
僕は年齢が年齢だしキスなんて初めてではなかったけど、鬼頭は……
どうなんだろう。
どういうつもりなんだろう。
それにしても!
生徒とキスしてしまった!
由々しき問題だ!!