TENDRE POISON ~優しい毒~
写真は三枚とも神代と男がもう一人写ってるものだ。
神代は今と髪型も違うし、私服を着ている。
「あれ?」
写真をクリックして拡大すると、隣に写っていたのは、あのエロ保健医だった。
あたしは顔をしかめた。
「どこまで仲良しなんだよ」
そう呟いたと同時に、準備室の扉をがたがたと鳴らす音が聞こえた。
あたしは慌てて写真を閉じると、扉に走り寄った。
中から鍵をかけておいて良かった。
鍵を開けて、扉を開くと、
「ごめん。あたし間違って鍵しめちゃったみたい」
と言って神代を部屋に招きいれる。
神代はぎこちなく笑うと、
「気をつけてね」と言いながら、部屋に入ってきた。
「今日は早いね」
教材を机に置きながら、神代が言って、パソコン前に立った。
「うん。この前ブッチしちゃったから、今日はちょっと早めに」
「あれ……?」
神代がパソコンを覗き込んで首をかしげた。