花の名

「とりあえず照明必要な企画の整理しよか。」


私は二人に話しかける。


「二年生の劇は各クラスがやるし、開会式、閉会式、生徒会企画の男装女装コンテストとのど自慢くらいじゃないっすか?」


「そやなー後、有志発表もいるな。」


「私のど自慢出るし、照明は間宮と長谷川二人でお願いできる?」


『大丈夫っすよ。』


「ありがとう。」





こうして着々と準備は
進んで行った。






*




文化祭前日...


この日は朝から生徒会で
作業をしていた。


午前中の作業を終え
お昼を食べにクラスに戻ると、


「乃愛~クラスTシャツ届いたで!」


「これ乃愛の分な。」


「おー可愛い!」


クラスTシャツは
黒のポロシャツの裏に
クラス全員の名前で作られた大きなハートのデザインだった。


「乃愛、午後も生徒会?」


「うん。クラスの方できんくてごめんな。」


「ええよええよ。頑張ってきて。」


「ありがとう。」


お昼休憩を終えた私は
再び生徒会へ向かって歩いてるいると
突然後ろから呼び止められた。


「乃愛~」


「芽衣、なに?」


「今日午後放課後まで
生徒会の仕事ないらしいねん。音楽室借りて、のど自慢の曲練習しよ。」


「わかったー」


二人は音楽室へ向かった。


扉を開けると数人の男子がバンドの練習をしていた。


よく見ると有志発表に出る
一年生のバンドの子だった。


私たちは隣の準備室で
練習することにした。






*





放課後...


生徒会役員は体育館に
招集された。


舞台設営と全学年分の
イスの準備だ。


この作業はとてもハードで
20時過ぎまでかかった。


帰りはみんなぐったりして帰った。



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