僕の死に方
 僕は別に、藤見正信のことが嫌いなわけじゃない。
 確かに、はっきりとしない物言いにいらいらさせられることもあるけど、彼は決して悪人ではないし、公平な物の考え方をする。
 友達になろうと思えば、普通になれるほどだ。
 だから、こうして彼への苛めが激しくなるように仕向けるのにも、罪悪感が沸かないわけじゃない。
 だけど僕は今、理想の死に方を遂げるという目標のためだけに、何もかもを投げ出す覚悟だってある。
 藤見正信には悪いと思うけど、でもやっぱり、僕は決してこの計画を中断することはしない。
 何があっても、決して。
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