僕の死に方
 僕は今、これまでに無いほど落ち着いている。

 休み時間の喧騒も、別世界のことのようだ。

 僕が見ている景色、吸っている空気、家族や友達、もうすぐ全てと決別する。

 この計画を思いついてからは、今まで感じなかったほど、僕は生きていたのだと実感できた。

 もう何も、悔いはない。未練もない。

 退屈な日々に、未来に――幕を下ろす。
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