楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
手洗いを済ませた穂香は早く食べたいと言わんばかりに、そそくさと椅子に座った。
穂香のグラスにノンアルコールのシャンパンを注ぐ。
「うわぁ……シャンパンなんて、ちょっと大人になった気分♪」
コポコポとグラスに注がれるシャンパンを見つめて、そう言う。
「じゃ、食うか」
俺はエプロンを脱ぎながら、穂香に笑顔を向けた。
「うん! 早く早く!」
穂香はフォークとナイフを手に持って、足をバタバタとさせている。
「……ったく、お前は子供か」
キッチンで呟く俺の声は興奮している穂香には届くはずもない。
俺が椅子に腰をおろすと食事(クリスマスパーティー)が始まった。
ケーキやチョコレートフォンデュ、いろんな料理を次々と口に運んでいく穂香。
口には生クリームがべったりくっついていて、思わず笑いがこみ上げてくる。
まるで3才児だな……