楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
「すっごい美味しい! 本当、楓はシェフ並みだね!」
嬉しそうに満面の笑みを浮かべる穂香に俺は笑みを浮かべた。
休むことなく口と手を動かし、皿を空にしていく。
どうやら喜んでくれたみたいだ。
「……あ~!美味しかったぁ!」
見事に全ての料理をたいらげた穂香はお腹をさすって、満足気に笑みをこぼした。
まさかと思っていたが、やっぱりコイツ、全部食いやがったな……。
空になった皿を眺めてある意味、俺は穂香に感心した。
「……ゲップ」
しかも女のくせして、ゲップなんかしているぞ。
まぁ、あんだけ食ったんだから当たり前か……。
……あ。
穂香の食いっぷりに感心し過ぎて忘れるとこだった。
俺は自分の部屋にあるデッカい袋の存在を思い出して、立ち上がった。
「……ん? 楓、どこ行くの?」
何回もゲップを繰り返している穂香の問いかけには答えず、俺は自分の部屋へと向かった。