楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
ガチャッと部屋のドアを開けて、デッカい袋を抱えると急いで階段を駆けおりる。
「はい。これ」
リビングに戻ってきた俺は、穂香にデッカい袋を差し出した。
「なに、この大きいの……」
穂香は訳が分からないまま受けとって、自分の膝の上にある袋を直視している。
「まぁ、開けてみろって」
そう言って、シャンパンの入ったグラスに口をつけた。
「うん」
穂香はコクンと頷くと、いかにも女が好きそうに可愛いく飾られているリボンを解き始めた。
ハートマークの包装紙を破ると、しろくまが姿を現した。
穂香がどんな反応をするのか、柄にもなくドキドキしながら穂香の様子を伺う。
「……これ、すっごい可愛いぃ~♪」
今まで以上の笑顔を浮かべる穂香は、しろくまを抱きしめたまま、俺に尋ねる。
「この可愛いしろくまさん、もしかして楓が買ってきてくれたの?」
「まぁな」と言って、俺はシャンパンを口の中に流し込んだ。