楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
「フワフワしてるっ♪」
子供のように、はしゃぎながら、しろくまをいじる穂香。
「おぉ~! 気持ちいぃ♪」
笑顔を浮かべながら耳を引っ張ったり、頭をバシバシ叩いたりしている。
気持ちよさそうに寝ているしろくまがなんだか可哀想に思えてきたな……
………俺だけか?
「……おい。そんなに強くやったらソイツが可哀想だろ」
頬杖をつきながら、しろくまをいじめている(?)穂香にそう言った。
「えっ? ……そっか。こんなに強くやったら痛いよね」
“ごめんよ。しろくま”
そう言って、しろくまを優しく撫でている穂香を見て思った。
穂香も、しろくまのことぬいぐるみ扱いしないのか。
むしろ、言葉まで交わしているし……。
『類は友を呼ぶ』とは、こういうことを言うのかもしれないな……。
「さぁて♪ ねぇ、しろくま。一緒にテレビでも見よっか!」
穂香はしろくまを抱きかかえたまま、スキップでリビングへと向かった。