楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
「あはははぁっ! おっかしぃの!」
なにやらリビングから、デカい声が聞こえて、俺はキッチンからリビングを覗く。
どうやら穂香がお笑い番組を見て、大爆笑しているようだ。
……ったく。
いつまで経っても変わらないヤツだ。
チョコレートを食えば口にくっつけるし、石ころ一つないようなところで転ぶし……。
……冴えない女。
だけど、そんなところも嫌いじゃなかったりする。
逆に着飾った見た目だけの中身空っぽな女なんかより、よっぽどいい。
……と、それより。
アイツ、テレビに夢中になりすぎて、しろくまの存在をすっかり忘れてるな……。
自分の尻で踏んでるし。
……頑張れ。しろくま。
皿を洗いながら、心の中でしろくまにエールを送った。