楓クンのHappy*Xmas☆*:・゚
俺は悩みに悩んで、ピンク色のリボンとパールのようにキラキラと輝く包装袋にすることにした。
……穂香、喜んでくれるといいな。
今日は本当に大忙しだ。
次に俺が向かったのは、前に穂香がお気に入りだと言っていた雑貨屋。
そこは、いかにも女が好きそうな物ばかり置いてあって、店に入るのに少し恥ずかしさを覚える。
ぐるぐると店内を見て回ると、ある看板に目が止まった。
【しろくまさんコーナー】
と、雪の結晶などで、冬らしくデコレーションされた看板。
棚には“しろくまさん”と思われる商品が、数多く並んでいた。
置物、お弁当箱、キーホルダー。
様々な種類のしろくまさんシリーズが俺の頭を悩ませる。
「………あ」
……なんだろう。
直感ってヤツか?
一番下の棚にひっそりと佇む、やたらとデカいぬいぐるみ。
俺は直感的にそれを手に取り、ジッと眺めた。