好きでごめんね。
…気のせいか。
期待したって、はる兄には彼女がいるんだし。
遥「……波瑠?どした?」
抱きしめたまま、響いてくるはる兄の声に、少し切なくなった。
彼女にもこんなこと…やるんだろうなって。
そりゃやるよね。
ヤキモチとか…かっこ悪!
波「なんでもなぁーい!ちょっと考え事してただけ。」
遥「そーか?…じゃあ、行くか♪」
波「うん!」
私は元気よく答え、はる兄の手を握った。
はる兄は、ニッコリ笑って歩きだした。
はる兄の彼女さん、ごめんなさい。
私ははる兄とあなたの恋を応援できそうにはありません。
でも…邪魔もできそうにもありません。
だって、はる兄が大切にしてる人を傷付けることなんて、絶対にできないから。
だから、対等に勝負したいです。