好きでごめんね。
〜波瑠side〜
まだ、はる兄への想いをずるずると引きずる私。
だめだなぁ…
どうしてこの恋は終わりだって、わりきることができないんだろう?
対等に勝負するといったものの…
はる兄は…絶対に振り向くはずがないのに。
そんなことを考えながら、私はベッドに突っ伏していた。
波「遊びに行こうかな…」
気晴らしに。
というか、はる兄を忘れるために。
そう思っていたら、私のケータイは愉快な機械音を発した。
ピコンピコン♪
この音は…電話かな?
私は、何も考えずにケータイを手にとり、通話ボタンを押した。
波「もしもし…」
遥「もしもしっ!?波瑠か?」
その声を聞いた瞬間、私はドキドキが止まらなくなった。
波「は、波瑠だよ!!!」
私は焦りながらもすぐに答えた。
遥「はぁ…はぁ…今、波瑠ん家向かってるから!ちょっと待ってろよ!!…はぁ…」
ツーツーツー……
ん?