好きでごめんね。
そんな声に反応した。
あの声は、絶対に、はる兄だ。
私が間違えるはずがない。
小さいころから、ずーっと一緒だったんだから。
遥「…はぁ…はぁ…ッッ!!!!」
はる兄は、公園にいる私に気付いたようで、目を見開いていた。
遥「………よかった。」
そういって、私は暖かいものに包まれた。
気付くと私はすっぽりとはる兄の腕の中におさまっていた。
…気のせいかな?
上から、小さな雫が落ちてきた気がした。
きっと私の気のせい。