好きでごめんね。




そんな声に反応した。



あの声は、絶対に、はる兄だ。



私が間違えるはずがない。



小さいころから、ずーっと一緒だったんだから。



遥「…はぁ…はぁ…ッッ!!!!」



はる兄は、公園にいる私に気付いたようで、目を見開いていた。



遥「………よかった。」



そういって、私は暖かいものに包まれた。



気付くと私はすっぽりとはる兄の腕の中におさまっていた。



…気のせいかな?



上から、小さな雫が落ちてきた気がした。



きっと私の気のせい。




< 35 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop