約束の日
1611号室
二組の男女が
それぞれの時間を過ごす
午後9時過ぎ
それぞれの部屋のちょうど中間に位置する
1611号室で
ある男が
携帯電話をいじっていた。
「警察官の気配には、まったく気が付かなかった…と。
ふう…やっと完成だ。」
男はそっと微笑むと
「完結」ボタンを押し
携帯電話を閉じた。
その時、携帯電話が着信を知らせた。
「…もしもし?」
震える男の声。
「もしもしじゃないわよ!いつまで待たせるのよ!」
「ごめん!すぐ支度して行くから!」
「え!?まだ家出てないの!?…信じられない」
電話の向こうから失望したような女の声が聞こえる。
「それは…色々あって…」
「言い訳なんか聞きたくないわよ!
大体、今日はデートだからって
夜9時に待ち合わせしようって言ったのあなたでしょ!
約束も守れない男って最っ低!」
END
それぞれの時間を過ごす
午後9時過ぎ
それぞれの部屋のちょうど中間に位置する
1611号室で
ある男が
携帯電話をいじっていた。
「警察官の気配には、まったく気が付かなかった…と。
ふう…やっと完成だ。」
男はそっと微笑むと
「完結」ボタンを押し
携帯電話を閉じた。
その時、携帯電話が着信を知らせた。
「…もしもし?」
震える男の声。
「もしもしじゃないわよ!いつまで待たせるのよ!」
「ごめん!すぐ支度して行くから!」
「え!?まだ家出てないの!?…信じられない」
電話の向こうから失望したような女の声が聞こえる。
「それは…色々あって…」
「言い訳なんか聞きたくないわよ!
大体、今日はデートだからって
夜9時に待ち合わせしようって言ったのあなたでしょ!
約束も守れない男って最っ低!」
END