クリスティアナ
キースは小屋に入らずに外の爺さんが作った木のイスに座っていた。



テーブルもあり、天気の良い日はそこで食事をしたものだ。



また爺さんのことを考えている自分がいて戸惑う。



それが瞳に出ていたようで、キースが近づいてきた。



「どうした?」



キースから2メートルほど前で立ち止まったクリス。


「え?い、いいや なんでもない ほら、木の実だ これはうまいし、栄養もあるからいいぞ」



テーブルに近づくと袋代わりにしていたシャツを広げ、木の実を転がした。



「ああ うまそうだ」



俺が木の実を手にしてキースの目の前に出すと受け取る。



俺もイスに座り木の実をむきはじめた。



食べ終わった頃、シェルトランドの騎士団が現れた。



< 137 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop