クリスティアナ
治療
城へ着くとキースはクリスを抱きかかえ医務室へ急いだ。
遅い時間だが常時2人の上級薬師がいるはずだ。
カイナンは緑の布に包んだ物を抱え、わき目も降らずに駆けて行くキースを目撃した。
「隊長、どうしたんだろう」
カイナンは去っていく後姿を見て呟いた。
「あぁ いけない イレーヌ副団長に呼ばれているんだった」
カイナンは急ぎ足でイレーヌの執務室へ向かった。
キースは医務室の扉を足で蹴った。
バタンとすごい音がして中にいた薬師の2人が驚いた顔で見た。
「すぐにこの娘を見てくれ」
入って来たのが隊長のキースだと分かり、2人は慌ててイスから立った。
「そこの寝台に寝かせてください」
2人ともまだ若いが、もう1人よりは年上の薬師が言う。
キースは言われた寝台の上にクリスを静かに横たえた。
先ほどの乱暴な扉の開け方とは雲泥の差だ。
遅い時間だが常時2人の上級薬師がいるはずだ。
カイナンは緑の布に包んだ物を抱え、わき目も降らずに駆けて行くキースを目撃した。
「隊長、どうしたんだろう」
カイナンは去っていく後姿を見て呟いた。
「あぁ いけない イレーヌ副団長に呼ばれているんだった」
カイナンは急ぎ足でイレーヌの執務室へ向かった。
キースは医務室の扉を足で蹴った。
バタンとすごい音がして中にいた薬師の2人が驚いた顔で見た。
「すぐにこの娘を見てくれ」
入って来たのが隊長のキースだと分かり、2人は慌ててイスから立った。
「そこの寝台に寝かせてください」
2人ともまだ若いが、もう1人よりは年上の薬師が言う。
キースは言われた寝台の上にクリスを静かに横たえた。
先ほどの乱暴な扉の開け方とは雲泥の差だ。