クリスティアナ
「教えろといっても……な、まだ何もわからないんだ まあ 驚くほどのきれいな色の髪をしている 名前はクリス だが、自分の事を俺と言う そうだ サラが女性の言葉遣いを教えてやってはどうかな?」



「あたしが?女性の言葉遣いだなんて……あたしよりもっと相応しいリリアなんかどうかな?」



彼女に興味はあるが、教えられるほど器用じゃない。



「あぁ それも良いな リリアなら適任だ」



リリアの名前を出されてロイドが視線を向ける。



「陛下の命令ならば伝える事にしましょう」



忙しい妻なのにこの上、あの娘の教育係とは……。



ロイドは良い顔をしなかった。



「彼女のお部屋に行ってみても良いかな?」



「当分はやめておいたほうがいいだろう なにせ死にかけたのだから」



「うん じゃあ ガラム様に容態を聞いてから尋ねてみるね」



沙羅は立ち上がると腰を屈めてルーファスの頬に軽くキスを落として出て行った。


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