クリスティアナ
あっ……甘くておいしい……こんな食べ物初めてだ。


口の中に広がる甘い味、そして城に滞在してから知ったイチゴの味がする。



イチゴを初めて見た時、キラキラ光りもったいなくて手を付けられなかった。



リリアに促されて口にすると、甘さとすっぱさがあり、口の中に清涼感が広がった。



だけど、口に入っているのはとても甘い。



「気に入った?また持ってくるね」



沙羅はクリスの表情が和らいだのを見てにっこり笑った。



そこへカミラがリリアに近づき何か言った。



「まあ ロイ様が……サラ様、ロイ様がいらっしゃいました」



リリアが困った顔で沙羅に告げる。



「クリスちゃんに会いたがっていたから クリスちゃん、いいかしら?あたしの息子と会ってくれる?」



「え……」



「こんにちは」



戸惑っているうちに国王陛下と同じシルバーブロンドの髪をした男の子がリリアの後ろから姿を現した。



「ロイ、クリスちゃんにちゃんとご挨拶して」



沙羅が愛息子ににっこり笑いかける。



「はい はじめまして ロイと申します 素敵な髪の色ですね」



ストロベリーブロンドの髪を見て、思わずおいしそうなどと言ってしまいそうになった。


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