左手のエース
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FROM:晶先輩


絶対、勝とうね。


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晶先輩のメールに、
心が熱くなる。









…………そうだよ


勝ちたいって気持ちは
みんな同じはずなんだ…。




あたしも晶先輩も…早紀先輩も。





余計な心配をするより


勝つために、
今できることをしなきゃ…。










あたしは顔を上げ、時計を見る。

5時半…。日はまだ高い。


慌てて部室を出た。




玄関へ続く階段を駆け降りる――…











下駄箱の前で靴を履きかえるとすぐに玄関を飛び出し、


正門の前にあるバス停までダッシュした。

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