左手のエース
体育館に緊張した空気が
張り詰める






あたしはただひたすら目をはって

突き進んでくる
サーブやアタックを受ける…







「舞、守備オーラがすごい」


「試合、明日だもん。
気合い入るよね」





コートの外から
部員達の話し声が聞こえてくる。



晶先輩は
早紀先輩にも部員達にも
まだ何も言ってない様子だった。






みんな、あたしが明日の試合に出ると思ってる…





胸のざわめきを感じている中、
晶先輩が、あたしの名前を呼ぶ声がした。
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