水嫌いマーメイド
「こら!油売ってないで部活始めるよ」
「はーい!」
3年のキャプテンが指示を出すのは、部活開始の合図。キャプテンは皆の前で淡々と今日のメニューを発表した。
「1年、2年は筋トレは全て50×3。3年は50×2だから。出来たらストレッチしてアップして」
「「はいっ!」」
キャプテンは“じゃ”と言い残して、部活が始まった。今日も変わらないメニューで始まる。まず、体操服に着替えて筋トレを始める。
腹筋→背筋→腕立て伏せ→スクワットの順番で各50回ずつ。
慣れている先輩達は徐々にクリアして行って、早い人は、もう水着に着替えてる。
「ヤバイって、早くしなきゃ!」
『…急げ、急げ♪』
「…妃泉あと何回?」
『え?50回』
「裏切り者ぉ!」
『……………』
「もしもーし!妃泉?」『はい、おしまい。お先~♪』
後ろの方で可耶が、裏切ったー!って叫んでたけど、残念ながら水泳だけは早い者勝ちだから!
早歩きで、更衣室に戻ってあたしも水着に着替えて、筋トレを終わらせた先輩達と合流した。
「わ!やっぱり、早いね妃泉ちゃん」
『ありがとうございます』
「ほら、早くアップしといで!顧問来たら、帰宅させられるよ」
入念にアキレス腱を伸ばして、いざ入水!バチャン!と音を立てて魚のように泳ぎ出した。
アップとは25Mを5往復する事。そして、1年のあたしでも早速プールに入れる訳、筋トレが50×…なのか。それは…
「おい、和田!下手な泳ぎすんじゃねぇ!」
「すみませんっ」
「帰りてぇのか!!」
顧問が来て早々に叫ぶ。叫び声がデカ過ぎで水の中に居るあたしにまで、聞こえてくる。
ここは、全員プールに入らせ、その中で良い生徒だけを大会に出したりする。(と言っても3年の先輩達がやっぱり強いんだけど…)
気が抜けたりした生徒はレギュラーから外されたり、強制帰宅させられる。
「西田、帰れ」
「で、でも……」
「うるせぇ、帰れ!」
「おい、田井中アップして良いぞ」
「はいっ!!!!!」
「滝山先生!」
2年男子の西田先輩が帰宅指示を受けていた。代わりに1年男子の田井中が筋トレを中止してアップに入る。
「わ、西田必死に抵抗してる」
「抗うほど、怒られるってのに……」
「はーい!」
3年のキャプテンが指示を出すのは、部活開始の合図。キャプテンは皆の前で淡々と今日のメニューを発表した。
「1年、2年は筋トレは全て50×3。3年は50×2だから。出来たらストレッチしてアップして」
「「はいっ!」」
キャプテンは“じゃ”と言い残して、部活が始まった。今日も変わらないメニューで始まる。まず、体操服に着替えて筋トレを始める。
腹筋→背筋→腕立て伏せ→スクワットの順番で各50回ずつ。
慣れている先輩達は徐々にクリアして行って、早い人は、もう水着に着替えてる。
「ヤバイって、早くしなきゃ!」
『…急げ、急げ♪』
「…妃泉あと何回?」
『え?50回』
「裏切り者ぉ!」
『……………』
「もしもーし!妃泉?」『はい、おしまい。お先~♪』
後ろの方で可耶が、裏切ったー!って叫んでたけど、残念ながら水泳だけは早い者勝ちだから!
早歩きで、更衣室に戻ってあたしも水着に着替えて、筋トレを終わらせた先輩達と合流した。
「わ!やっぱり、早いね妃泉ちゃん」
『ありがとうございます』
「ほら、早くアップしといで!顧問来たら、帰宅させられるよ」
入念にアキレス腱を伸ばして、いざ入水!バチャン!と音を立てて魚のように泳ぎ出した。
アップとは25Mを5往復する事。そして、1年のあたしでも早速プールに入れる訳、筋トレが50×…なのか。それは…
「おい、和田!下手な泳ぎすんじゃねぇ!」
「すみませんっ」
「帰りてぇのか!!」
顧問が来て早々に叫ぶ。叫び声がデカ過ぎで水の中に居るあたしにまで、聞こえてくる。
ここは、全員プールに入らせ、その中で良い生徒だけを大会に出したりする。(と言っても3年の先輩達がやっぱり強いんだけど…)
気が抜けたりした生徒はレギュラーから外されたり、強制帰宅させられる。
「西田、帰れ」
「で、でも……」
「うるせぇ、帰れ!」
「おい、田井中アップして良いぞ」
「はいっ!!!!!」
「滝山先生!」
2年男子の西田先輩が帰宅指示を受けていた。代わりに1年男子の田井中が筋トレを中止してアップに入る。
「わ、西田必死に抵抗してる」
「抗うほど、怒られるってのに……」