水嫌いマーメイド
息継ぎの合間にちらっと様子を伺うんだけど…。うわぁ…滝山の目が半端なく怖いんですけど!?
「ひっすーい!」
可耶が筋トレを終わらせたらしく途切れ 途切れの画面に、あたしに向かって手を振りだした。
『可耶!終わったの?』
……とは言えず、あたしはターンに向かってるから、立って手を振れば、確実に帰宅させられる。
滝山がヤバイ事も知らず呑気にあたしを呼ぶ。
もうちょっと、遅かったら対応出来たのに……。あーもう!!気付いてよ!誰か、可耶を止めて!
本当に、あとちょっとなのにッ!
「可耶ちゃん!」
「はい?」
「3回ジャンプしてくれる?」
「……?」
あたしがプールから上がった時には、先輩が対応してくれていた。
はぁ……。安心して思わず肩が落ちた。
『可耶!』
「ん?何?」
何故、ジャンプさせられたのか分からず、へろっとした可耶に耳打ちで、
『滝山ヤバイから、早くアップしといで』
「う゛ぞ!」
小声にも関わらず、“滝山”というワードに気付いたのか、慌ててプールに入った。
「妃泉ちゃん!次、クロールするよ!」
『は、はいっ!』
クロールを始める先輩の後を慌ててついて行った。ここでは、男女共に一緒にやっていた。
3年レギュラーを軸として、2年生は入ったり出たりのレギュラーの人達と後は……
「お、佐々木じゃん!」『………水沢かぁ』
「え?機嫌悪い?」
『別に…?』
あたしと水沢の1年の、出来るペアらしい(先輩命名)
何で……水沢と一緒なんだろう…?“一緒”ってのは嬉しいんだけど…。
ほら…誰にも邪魔されないで、話せたりするのは良いけど……。
「あれ?妃泉ちゃん…デキたの?水沢くんと♪」『ち、違います!』
「おい、水沢!先輩に嘘はダメだよなぁ?」
「だから、違いますから!」
うわ…顔真っ赤じゃん。水沢。
それは、…あたしとがだから?それとも…あたしだから…?
良い方に解釈しても…良いの?
「何でもないよな!な、佐々木!」
“何でもない”
何の関係も無い……って事だよね。なんて、エゴな考え方だろう。
『う、……うん』
関係……ないんだ。
“うん”このたった2文字が口から出にくいなんて…。
「ひっすーい!」
可耶が筋トレを終わらせたらしく途切れ 途切れの画面に、あたしに向かって手を振りだした。
『可耶!終わったの?』
……とは言えず、あたしはターンに向かってるから、立って手を振れば、確実に帰宅させられる。
滝山がヤバイ事も知らず呑気にあたしを呼ぶ。
もうちょっと、遅かったら対応出来たのに……。あーもう!!気付いてよ!誰か、可耶を止めて!
本当に、あとちょっとなのにッ!
「可耶ちゃん!」
「はい?」
「3回ジャンプしてくれる?」
「……?」
あたしがプールから上がった時には、先輩が対応してくれていた。
はぁ……。安心して思わず肩が落ちた。
『可耶!』
「ん?何?」
何故、ジャンプさせられたのか分からず、へろっとした可耶に耳打ちで、
『滝山ヤバイから、早くアップしといで』
「う゛ぞ!」
小声にも関わらず、“滝山”というワードに気付いたのか、慌ててプールに入った。
「妃泉ちゃん!次、クロールするよ!」
『は、はいっ!』
クロールを始める先輩の後を慌ててついて行った。ここでは、男女共に一緒にやっていた。
3年レギュラーを軸として、2年生は入ったり出たりのレギュラーの人達と後は……
「お、佐々木じゃん!」『………水沢かぁ』
「え?機嫌悪い?」
『別に…?』
あたしと水沢の1年の、出来るペアらしい(先輩命名)
何で……水沢と一緒なんだろう…?“一緒”ってのは嬉しいんだけど…。
ほら…誰にも邪魔されないで、話せたりするのは良いけど……。
「あれ?妃泉ちゃん…デキたの?水沢くんと♪」『ち、違います!』
「おい、水沢!先輩に嘘はダメだよなぁ?」
「だから、違いますから!」
うわ…顔真っ赤じゃん。水沢。
それは、…あたしとがだから?それとも…あたしだから…?
良い方に解釈しても…良いの?
「何でもないよな!な、佐々木!」
“何でもない”
何の関係も無い……って事だよね。なんて、エゴな考え方だろう。
『う、……うん』
関係……ないんだ。
“うん”このたった2文字が口から出にくいなんて…。