水嫌いマーメイド
「……佐々木。話をしても良いか?」
『あ゛っ、はい!』
恥ずかし~!
考え過ぎだな…。それを横で見て、必死に笑いを堪えてる……水沢潤。
野郎ォ…!
「…今度の大会で3年は引退する。その後、キャプテンは2年に引き継ぐ……」
滝山の一方的な話の内容は、
ここの水泳部のキャプテン枠は3人で構成される。
キャプテン…一名(3年)副キャプテン…二名。
この副キャプテンを毎年、1年と2年からそれぞれ一名選ぶ…という仕来たりが、あったりする。
「……で、お前らが推薦により男子副キャプ水沢。女子副キャプを佐々木…とする」
『え?!』
「……マジすか」
「嫌なら、取り消してやっても良いが」
いやいや!
そんなチャンスは滅多に無いから頂きますけど!
「じゃ、頑張れよ」
『はい!ありがとうございます』
「ありがとう…ございまします」
「礼は、推薦した奴らに言え」
去り際に後ろ姿に手をヒラヒラさせて、去って行った。
こんな時期に副キャプを決めるのは、地区大会に勝ち残る前提だからだけど……
副キャプテンかぁ……。しかも一緒かぁ……。
超人生バラ色じゃーん!
「佐々木、佐々木」
『ん…何?』
「悪さ…できねぇな」
やれやれと言いたそうな顔をし出した。
する気だったんだ…?
まぁ、する予定なんですけどね。
「でも、俺は行くけどな!」
あたしをクラクラさせる、悩殺スマイルにVサイン。
何か1つ付くだけで、また格段にカッコよく見える。
小さい頃によく頼んだ、ハンバーグにオモチャ付きの魅力が分かる。
『…あたしも行くよ』
「俺ら悪いなぁ」
『共犯だからね?』
「そっか♪」
こんなやり取りが、むず痒い。進展も無くて、友達みたいな関係。ドラマチックに欠けて、煌めきが儚すぎる。
ときめき 異常アリ
今日も、佐々木妃泉は元気でございます。
「じゃ、放課後にな?」『…うん』
ピンッとデコピンを額に食らった。嬉しいんだけど………痛い。
嬉しいハズが痛みが走って行った。
デコピンが痛いんじゃなくて、ニキビの治りかけに、食らったのが痛すぎる。
『ロマンチックのカケラを少し、あたしに下さい』
そう思ったのは、夢じゃない。
『あ゛っ、はい!』
恥ずかし~!
考え過ぎだな…。それを横で見て、必死に笑いを堪えてる……水沢潤。
野郎ォ…!
「…今度の大会で3年は引退する。その後、キャプテンは2年に引き継ぐ……」
滝山の一方的な話の内容は、
ここの水泳部のキャプテン枠は3人で構成される。
キャプテン…一名(3年)副キャプテン…二名。
この副キャプテンを毎年、1年と2年からそれぞれ一名選ぶ…という仕来たりが、あったりする。
「……で、お前らが推薦により男子副キャプ水沢。女子副キャプを佐々木…とする」
『え?!』
「……マジすか」
「嫌なら、取り消してやっても良いが」
いやいや!
そんなチャンスは滅多に無いから頂きますけど!
「じゃ、頑張れよ」
『はい!ありがとうございます』
「ありがとう…ございまします」
「礼は、推薦した奴らに言え」
去り際に後ろ姿に手をヒラヒラさせて、去って行った。
こんな時期に副キャプを決めるのは、地区大会に勝ち残る前提だからだけど……
副キャプテンかぁ……。しかも一緒かぁ……。
超人生バラ色じゃーん!
「佐々木、佐々木」
『ん…何?』
「悪さ…できねぇな」
やれやれと言いたそうな顔をし出した。
する気だったんだ…?
まぁ、する予定なんですけどね。
「でも、俺は行くけどな!」
あたしをクラクラさせる、悩殺スマイルにVサイン。
何か1つ付くだけで、また格段にカッコよく見える。
小さい頃によく頼んだ、ハンバーグにオモチャ付きの魅力が分かる。
『…あたしも行くよ』
「俺ら悪いなぁ」
『共犯だからね?』
「そっか♪」
こんなやり取りが、むず痒い。進展も無くて、友達みたいな関係。ドラマチックに欠けて、煌めきが儚すぎる。
ときめき 異常アリ
今日も、佐々木妃泉は元気でございます。
「じゃ、放課後にな?」『…うん』
ピンッとデコピンを額に食らった。嬉しいんだけど………痛い。
嬉しいハズが痛みが走って行った。
デコピンが痛いんじゃなくて、ニキビの治りかけに、食らったのが痛すぎる。
『ロマンチックのカケラを少し、あたしに下さい』
そう思ったのは、夢じゃない。