水嫌いマーメイド
『こちらこそ!ごめんね…』
「いえいえ。じゃ、ばいばい」
『バイバイ…おやすみ』
プツン……。
ツー、ツー、ツー…と微かに鳴るケータイを見た。
15分26秒。
朝、可耶と軽く話す時間と変わらない時間。
どうしてだろう。
同じ15分でも、可耶と話す以上に些細な内容だったのに、すごく楽しかった。
あたしが、電話したから水沢はあたしのケー番知る事になるんだよね…?
でも、毎回電話は心臓がもたないかもな…。
『じゃー次は、メールだ!!』
自分、二歩だけど前進した気がする♪
「お前等ァ、あとちょっとしかねんだぞォ!!気ィ引き締めろ!」
「「はいッ!」」
この前は心がパラダーイス☆だったのに…現実は、地獄絵図。
この間まで、小春日和だ何だの、ポカポカ陽気は、初夏を迎えると同時にポカポカどころでは無くなった。
「妃泉……水泳部って夏はホント天国だよねぇ」
『室内プールだから、外に出たらお終いだけどね~』
「……もうちょい現実逃避しようよ!」
『や~だ。いつかは現実を見なきゃダメなの』
初夏は思いの外暑くて外では、野球部やサッカー部が悲鳴を上げていた。
あたし達、水泳部は一応、室内に居るから暑さとは無縁。
「妃泉ちゃーん!メドレーするから、タイムお願い」
『はーい!』
ここ最近、いくら早い組のあたしでも、先輩達の大会の為に立ち退き宣言を宣告された。
『よーい……始めッ!』
スタートの掛け声を聞くと、先輩は勢い良くスタートを切っていった。
パスも軽快で、プチオリンピックを見てるような心境だった。
「タッチ!何分?!」
『…あたし個人的にはちょっと…』
ちらっと、持っていたストップウォッチをメドレーの先輩に恐る恐る見せた。
「ダメだなぁ…」
「もうちょっと、手を…」
「いやいや、タッチじゃない?」
次々に、改善策を出していく先輩達。これが、水泳のトップ如月高校の部員……!!
再来年は、あたしもこんな人になってるのかなぁ?!
「いえいえ。じゃ、ばいばい」
『バイバイ…おやすみ』
プツン……。
ツー、ツー、ツー…と微かに鳴るケータイを見た。
15分26秒。
朝、可耶と軽く話す時間と変わらない時間。
どうしてだろう。
同じ15分でも、可耶と話す以上に些細な内容だったのに、すごく楽しかった。
あたしが、電話したから水沢はあたしのケー番知る事になるんだよね…?
でも、毎回電話は心臓がもたないかもな…。
『じゃー次は、メールだ!!』
自分、二歩だけど前進した気がする♪
「お前等ァ、あとちょっとしかねんだぞォ!!気ィ引き締めろ!」
「「はいッ!」」
この前は心がパラダーイス☆だったのに…現実は、地獄絵図。
この間まで、小春日和だ何だの、ポカポカ陽気は、初夏を迎えると同時にポカポカどころでは無くなった。
「妃泉……水泳部って夏はホント天国だよねぇ」
『室内プールだから、外に出たらお終いだけどね~』
「……もうちょい現実逃避しようよ!」
『や~だ。いつかは現実を見なきゃダメなの』
初夏は思いの外暑くて外では、野球部やサッカー部が悲鳴を上げていた。
あたし達、水泳部は一応、室内に居るから暑さとは無縁。
「妃泉ちゃーん!メドレーするから、タイムお願い」
『はーい!』
ここ最近、いくら早い組のあたしでも、先輩達の大会の為に立ち退き宣言を宣告された。
『よーい……始めッ!』
スタートの掛け声を聞くと、先輩は勢い良くスタートを切っていった。
パスも軽快で、プチオリンピックを見てるような心境だった。
「タッチ!何分?!」
『…あたし個人的にはちょっと…』
ちらっと、持っていたストップウォッチをメドレーの先輩に恐る恐る見せた。
「ダメだなぁ…」
「もうちょっと、手を…」
「いやいや、タッチじゃない?」
次々に、改善策を出していく先輩達。これが、水泳のトップ如月高校の部員……!!
再来年は、あたしもこんな人になってるのかなぁ?!