水嫌いマーメイド
第2コース 溺れたマーメイド
★
「佐々木…大丈夫なのか?」
『えっ……あ、うん。お騒がせしました』
「良かった、大事にならなくて」
「ほんっとだよねー!!」
ゲラゲラと笑う可耶に対して、あたしはちょっと引っ掛かっていた。
“良かった、大事にならなくて”
ちょっと、ちょっと!!
それは……水沢があたっ…しの心配をしてくれていたって、取っても…良いの?
良いの?!
「佐々木……?」
『あ…はっ、はい!!』
「快気祝いに何か買ってあげようか?」
『か……怪奇…祝い?あたし、ユーレイ見てないよ?』
水沢は何を言ってるんだろ?きょとんとしていると、水沢には見えない死角で小言で
「バカ!」
と可耶の拳が入った。
「あのねぇ!!快気祝いは………ユーレイとかじゃなくて」
『ユーレイじゃなくて?』
「………とりあえず、喜んどけ!!」
『うん?』
分かんないから、可耶の言う通りにしておこう。
注・快気祝い
(意味)全快を祝うこと。
あたし達のやりとりに気付いて無かった水沢は、
「何か見つかった?」
と優しく聞いてきた。
やっさし~~!!
ホント可耶とは大違いだな。
『ジュース……かな?』
「ジュース…分かった。大会の帰りにでもどう?」
『う、うん!ありがとう』
「岡田は?おごるよ?」
「あー、有難いけどパス。お母さんに用事頼まれてるから」
“ワリっ”と謝った。
そっかぁ……。
可耶、用事在るんだ。
帰り道寂しいなぁ……でも、仕方ないよね、お母さんに可耶が頼まれた用事だもん。
「じゃ、大会終わったら」
『うんっ!』
はぁぁ~…。
水沢と一緒に帰れてなおかつ、おごって貰えるなんて……!!
嬉しいよぉ……泣けてくるよぉ……!
あたしの頭の中で、たくさんの天使がラッパを吹いてお花を散らしている。
『えっ……あ、うん。お騒がせしました』
「良かった、大事にならなくて」
「ほんっとだよねー!!」
ゲラゲラと笑う可耶に対して、あたしはちょっと引っ掛かっていた。
“良かった、大事にならなくて”
ちょっと、ちょっと!!
それは……水沢があたっ…しの心配をしてくれていたって、取っても…良いの?
良いの?!
「佐々木……?」
『あ…はっ、はい!!』
「快気祝いに何か買ってあげようか?」
『か……怪奇…祝い?あたし、ユーレイ見てないよ?』
水沢は何を言ってるんだろ?きょとんとしていると、水沢には見えない死角で小言で
「バカ!」
と可耶の拳が入った。
「あのねぇ!!快気祝いは………ユーレイとかじゃなくて」
『ユーレイじゃなくて?』
「………とりあえず、喜んどけ!!」
『うん?』
分かんないから、可耶の言う通りにしておこう。
注・快気祝い
(意味)全快を祝うこと。
あたし達のやりとりに気付いて無かった水沢は、
「何か見つかった?」
と優しく聞いてきた。
やっさし~~!!
ホント可耶とは大違いだな。
『ジュース……かな?』
「ジュース…分かった。大会の帰りにでもどう?」
『う、うん!ありがとう』
「岡田は?おごるよ?」
「あー、有難いけどパス。お母さんに用事頼まれてるから」
“ワリっ”と謝った。
そっかぁ……。
可耶、用事在るんだ。
帰り道寂しいなぁ……でも、仕方ないよね、お母さんに可耶が頼まれた用事だもん。
「じゃ、大会終わったら」
『うんっ!』
はぁぁ~…。
水沢と一緒に帰れてなおかつ、おごって貰えるなんて……!!
嬉しいよぉ……泣けてくるよぉ……!
あたしの頭の中で、たくさんの天使がラッパを吹いてお花を散らしている。