徒然なるまま ばーじょん2
はい。早く行きすぎました。

基本的に時間にルーズになるようなことはしたくないので

普段から約束の時間より前に到着するようにしてるのですが

つい悪いクセで20分から30分早く着いちゃうんです。

ただ何もせずに待つのはかなり退屈ですよね。

前にも書いたように研究室のあるエリアは薄暗くて

空気もどこかひんやりしてるような場所です。

秋から冬に差し掛かるこの時期は

外にいるような寒さ。

研究室のドアの前でガタガタ震えながら突っ立ってる光景。

かなり異様ですよね。

幸い他には誰もいなかったんですが

とにかくこの寒さを少しでも紛らわすために

廊下を何度も往復。

しばらくしてエレベーターが動き

U氏が降りてきました。

ポケットに突っ込んだ手を出して一礼。

それを見たU氏は早速部屋に入れてくれました。

中には大量の蔵書が納められた天井までの高さの本棚と、かなり大きなデスク、ソファーにテーブル、洗面台などがありました。

この部屋だけでしばらく生活出来るんじゃないかってくらい完璧な設備。
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