鬼のお嬢

『本当にごめん…。あ、それ。取って貰ってもいい?』




幸人が座る時、たまたま棚の上の紙に幸人の手が触れた。







『あ、あぁ↑ほら、それ何?』





『春が、置いてったの。』





『しゅ…ん?って、男?』





『うん。うちの大学でエースなの(笑)サッカーのねぇ↑』





『そいつ、ここにいたの?』





『うん!学校から一緒についてきてくれて。』




幸人に取って貰った紙を、動かせる方の手で開くと、そこにはアドレスと電話番号が書かれていた。





< 137 / 538 >

この作品をシェア

pagetop